普段、まったく普通の主婦のやましたさんですが、「断捨離」の大ヒットで、本の続編を出版社から頼まれたり、セミナーを開催したり、首都圏では、実際に、やましたさんのコンサルティングを依頼され、一般家庭を回ったり、毎日、忙しく動きま回っていました。
断捨離の方法は収納の技術もすばらしく、CDなどを引き出しなどにしまう場合、「収納に3割の余白を残しておく」のが良いそうです。これは、彼女によると、「モノにも動く場所が必要であり、3割の余白は取り出すときにモノが運動する場所だ」ということ。収納するモノが生き生きとしてくるようにする。これが、まさに断捨離の精神。なるほど!!と思うことばかりでした。
しかし、やましたさんも、初めからこのような整理整頓が得意だったわけではなく、早稲田大学卒業後、早くに結婚し、その頃、高野山のお寺に行く機会があり、そこで泊まった宿坊の部屋で出会ったのです。それが、清淡虚無。「何もないことに逆に豊かさがあること」を発見したのが、「断捨離」の始りであった、といいます。
現在も、忙しく飛び回る毎日ですが、本の原稿直しや、日々の作業に疲れた時には、家の周りの下水掃除をするのが、良い気分転換になっているそうです。奉仕精神があり過ぎて、え?自分の家の外も「断捨離」!?と思ったのですが、そうではなくて、誰でも行き詰った時には、「目に見える取り除けるものだけでも、取り除くと、自分の気持ちがすっきりする」というご自身の気分転換法だったのです。
中国風水でも、東洋医学でも、その奥伝はシンプルで、「気の流れを阻害しているものを取り除くと、本来の気が活発に流れ出す」です。まさに「断捨離」の意味は、空間のデトックス(排毒)を行っているんじゃないか、と思いました。だから、あれだけエネルギッシュに動きまわるやましたさんを見ていて、金運の流れも活発に巡って来るのだと。
みなさん、「断捨離」など使えるものはなんでも使って、空間の気の流れを良くしましょうね。
新・片づけ術「断捨離」
